Behringer Crave シーケンサーの操作方法まとめ

ベリンガー(Behringer)の「Crave」は、32ステップのシーケンサー(8バンク x 8パターンの、合計64パターンを保存可)を内蔵した1VCOのアナログ・モノフォニック・シンセサイザーです。パッチングでLFOをサブ・オシレーターとして使用することも出来ます。セッティング次第でなかなか面白い音が出るのですが、マニュアルにおけるシーケンサーの操作方法が日本語に翻訳されていない(なぜ?)ので、自分の備忘録を兼ねて、簡単にまとめてみました。

■パターン選択 ※プリセットパターンは入っていない

PATTERN/BANK + 1 ‐ 8 キー(1 ‐ 8 キーの代わりにKYBDキー、STEPキーも使用可)

■バンク選択

SHIFT + PATTERN/BANK + 1 ‐ 8 キー(1 ‐ 8 キーの代わりにKYBDキー、STEPキーも使用可)

上記で選択したパターン/バンクは、電源OFF時も保持

■パターン録音

SHIFT + KYBD キーで、キーボードモードに切り替える
REC キーで録音モードに入る

KYBD キーでオクターブダウン、STEP キーでオクターブアップ
1 - 8 キー で1ステップづつ音程を入力していく(最大32ステップ)
休符はHOLD/REST キー
※次のステップを入力する前に、後述する「パターン編集」における”特定のステップに効果を入れたい場合”の操作を行って、ステップに効果を加えることが出来る。ただし、音程だけを先に入力してしまい、効果は後から編集で加えた方が楽

もう一度REC キーを押して録音モードから抜ける。PLAY/STOPで再生可(この時点ではまだパターンは保存されていない)

■パターン保存

SHIFT + PLAY/STOP キーを 2秒間、OCTAVE/LOCATIONインジケータがゆっくりと緑色に点灯するまで押し続け、セーブモードに入る。

PATTERN/BANK + 1 - 8 キー で保存するパターンナンバーを選ぶ
SHIFT + PATTERN/BANK + 1 - 8 キー で、保存するバンクナンバーを選ぶ

SHIFT + REC キーでセーブ完了、セーブモードから抜ける

■パターン編集

SHIFT + STEP キーで、ステップモードに切り替える

PLAY/STOP キーで再生しながら、1 - 8 キー で1ステップごとに発音のON/OFFを行う
PAGE キーでページ切り替え(最大4ページ x 8ステップ=32ステップ)※一度押すと、キーボードモードに変更するまでボタンが消灯しない

特定のステップに効果を入れたい場合、SHIFT+目的のステップを押した後、

・RESET/ACCENT キーでアクセントが加わる(アクセントの量は固定)
・GLIDE ツマミでポルタメントがかかる
・SHIFT + GLIDE ツマミでラチェット効果(いわゆるノートリピート。ただしDECAYが長かったり、シーケンスのテンポが速いと効果が解りにくい)が入れられる
・1 - 8 キーを押して、そのステップだけ音程を変える

・TEMPO/GATE LENGTH ツマミで音の長さを変更(ただしSUSTAINスイッチをONにして、SUSTAINツマミを上げておかないと効果は表れない)

SHIFT + 目的のステップをもう一度押して抜ける

SHIFT + SET END キーで、そのステップでパターンを終えてループする(8ステップループさせたいのに、間違えて9ステップ分入力した時などに使う)

「パターンを保存する」の手順で、編集した状態を保存

■パターン演奏

・TEMPO/GATE LENGTH ツマミで、「1ステップを何音符にするか」を決める
・SHIFT + TEMPO/GATE LENGTH ツマミでSwingレートを決める
・キーボードモード (SHIFT + KYBD) → 1 - 8 キーでパターンのキー・トランスポーズ(KYBDキー、STEPキーでオクターブダウン、アップ)
・ステップモード (SHIFT + STEP) → 1 - 8 キーで各ステップの発音 ON/OFF(PAGEキーを押すごとにページ(全4ページ)が順に切り替わる)
・SHIFT + PLAY/STOP キーでパターン逆走(PLAY/STOPで戻る)

・SHIFT + RESET/ACCENT キーで、全ステップにアクセントがかかる(もう一度押すと戻る)
・SHIFT + GLIDE ツマミで、全ステップにラチェット効果がかかる

■パターン消去

目的のパターンを選んだ状態で SHIFT + RESET/ACCENT + PATTERN/BANK キーを一緒に押す。

以上、パッと見、わかりにくいかと思いますが、慣れるとそうでもないです。特に保存後のパターン編集はやりやすいですね。ちなみにこの操作方法、Craveの元ネタであるMoog Mother-32とほぼ同じのようなので、そちらの操作にも応用できるのでは、と思います。

※ Behringer Craveにおけるパッチングのヒントは、Patch Libraryが参考になります。

※ Behringer Crave(他シンセ多数)の操作解説は、くりっぱーさんの動画もおススメ!